労働組合「超」活動法
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はじめに 本書を手にしたあなたは、当物語の主人公である北村さんのように、これから組合役員として、組合員との関係はもとより、職場や会社内に発生する労使関係上のさまざまな問題の解決に当たらなければならないことでしょう。 組合役員に限りませんが、あらゆる組織のリーダーには問題解決力の発揮が求められます。 そこで、本書を通して、BEST主義の思考方法(リーダーシップ)を身に付けると、あなたは万能な問題解決力を持つことができるようになります。 BEST主義という言葉には、組合活動をBright(明るく)、Enjoy(楽しく)、 Spirit(元気良く)行っていくために、組合役員の取るべきThought(思考方法)という意味が込められています。 問題解決の思考方法(BEST主義のものの見方・考え方)の基本は両面思考です。全ての物事を両面(表裏二面性)から捉えるのです。これは経営コンサルタントの情勢分析の基本であるSWOT分析のことです。 内部環境をStrength(強み)とWeakness(弱み)の両面で、外部環境をOpportunity(機会)とThreat(脅威)の両面で捉えるのです。そして、問題解決策を強みと機会の領域から見出していくのです。 これから、両面思考をベースにして、今日の組合役員に求められるBEST主義の組合活動を、八章(講座)を通して解説していきますので、しっかりと学んでいただければと思います。そして、組合に限らず職場や会社で、素晴らしいリーダーとして輝いていただくことを願っています。脅威(Threat)機会(Opportunity)強み(Strength)弱み(Weakness)両面思考(SWOT)分析10
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