職場討議・集会の進め方
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また、成果が達成されたか、つねに測定することができるようにすることです。そして、労働組合の成果は「顧客満足」、すなわち、「成果(労働組合の価値判断)は常に組合員の側に存在する」ということを明確にすることです。以上3点が、組合活動におけるマネジメントの概念であり、マネジメントの責務なのです。さてそこで、これら労働組合に関する組織目的と目標を明確にし、周知徹底し、常に確認することがそのマネジメントの実践となるわけです。その大切かつ重要な現場が「職場討議・集会の場」なのです。本書で取り上げる職場討議・集会は、複数の人が一堂に会するものから、組合員一人ひとりとの間で持たれるフェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションまでを含む広義の概念でとらえています。この大切かつ重要な「職場討議・集会の場」をリードする組合役員の「進め方」によって職場討議・集会(組合活動)の成果が決まります。参加した組合員の満足度に大きな影響を与えることになるのです。本書は、「職場討議・集会の場」というものが、組合員が労働組合の使命や目的について理解し、共通の目標を確認する重要な現場であることを明らかにするものです。また、組合員が労働組合という組織の何に価値を認め、参加するのかを発見する現場としての「職場討議・集会の場」での組合役員のリーダーシップについてまとめたものです。本書が多くの組合役員の方々に読まれ、組合活動の一助となることを願うものです。2001年3月西尾 力

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