6月は、日本では「男女共同参画月間」、国際的には「プライド月間」として、多様性への理解を深める取り組みが行われる時期です。
労働組合においても、こうした時期にあわせてダイバーシティ研修を検討する場面が増えています。
ダイバーシティと一口にいってもテーマは幅広く、「どの研修を選べばよいか」「自組織に合う内容はどれか」と、選定に迷うことも多いのではないでしょうか。
本記事では、 労働組合におすすめのダイバーシティ研修9選をご紹介します。
1. 多様な価値観を理解|クロスロードダイバーシティゲーム
仕事と家庭の両立や被災時の判断など、意見が分かれやすいテーマをもとに、「自分ならどうするか」を考えながら、互いの立場や理由を伝え合っていく対話型のゲーム研修です。
正解のない問いをきっかけに、意見や立場の違いに触れながら、多様な価値観に気づき、相互理解を深めます。
役職や立場に関係なく全員が発言する設計 のため、自然と対話が生まれる点も特徴です。
こんな組織におすすめ
- ダイバーシティ&インクルージョンについて気軽に楽しく理解を深めたい
- 多様なメンバーが自ら発言できる組織風土を作りたい
- 心理的安全性のある職場づくりを進めたい
2.自己理解を深める|ワークグラム研修
自分への理解が深まり、それを言語化できることがダイバーシティ推進への一歩です。
この研修は、「自分は何に喜びを感じ、どんなことにわくわくするのか」を可視化する「ワークグラム®」の自己診断を通じて、自己理解を深めることができます。
スキルや能力以外の観点から価値観や特性を整理することで、「自分ならではの」他者との違いや共通点に気づいていきます。
ワークショップ形式のため、メンバー同士で共有する中で新たな発見も生まれ、互いの強みを活かしたチームづくりにつながります。
こんな組織におすすめ
- メンバー一人ひとりの個性や強みを、職場全体で活かしていきたい
- メンバー同士の理解を深め、関係性をより良くしたい
- 自分の強みや関心をどう活かせばよいか悩んでいるメンバーが多い
3. 障害理解|正しく理解して障害者も会社の戦力へ!
障害のある方と働くうえで、「どのように関わればよいか」「どこまで配慮すべきか」といった疑問を解消する研修です。
視覚障害のある講師の実体験をもとに、障害を取り巻く社会環境や“合理的配慮”の考え方を具体的に学びます。
クイズやワークを通じて、配慮のポイントや関わり方を自分ごととして考えることで、一人ひとりが力を発揮できる関わり方の視点を身につけます。
こんな組織におすすめ
- 法改正に伴い、障害のある社員が増えてきたが、受け入れ現場の戸惑いがある
- どこまで配慮すべきか分からず、業務の任せ方や対応に迷うことがある
- 障害のあるメンバーが安心して力を発揮できる職場づくりを進めたい
4. 組織の多様性推進|ダイバーシティを考える
ダイバーシティの重要性は理解しているものの、「組合として何から始めるべきか」「どのように関わっていくべきか」と悩むケースも少なくありません。
本研修では、ダイバーシティ&インクルージョンの基本的な考え方に加え、他社・他組合の事例をもとに、推進が進まない要因や取り組みのポイントを整理します。
対話やワークを通じて理解を深めながら、組合としてどのような関わり方や取り組みが考えられるかを検討します。
こんな組織におすすめ
- ダイバーシティの必要性は感じているが、何から取り組めばよいか分からない
- 取り組みを進めているものの、具体的なアクションや成果につながっていない
- 組合として、ダイバーシティにどのように関わるべきか方向性を整理したい
5.先入観に気付く|気づこう、アンコンシャス・バイアス
ダイバーシティを進めるうえで、「制度は整っているのに現場が変わらない」と感じることはないでしょうか。
その背景には、自分では気づかない思い込みや先入観である“アンコンシャス・バイアス”が影響している場合があります。
アンコンシャス・バイアスは、これまでの経験や見聞きしたことをもとに物事を解釈する中で、誰もが自然に持っているものです。
一方で、それが無意識のうちに働くことで、人間関係や評価・育成の場面に影響を与えてしまうこともあります。
本研修では、アンコンシャス・バイアスの基本的な考え方を理解し、職場で起こりがちな具体的な事例を通して、自身や組織の中にあるバイアスに気づいていきます。
対話やワークを通じて、多様な視点を知りながら、無意識の偏見に気づき、コントロールしていくための考え方や手法を学びます。
こんな組織におすすめ
- 制度や仕組みは整っているが、職場の意識や行動が変わらないと感じている
- 評価や育成の進め方にばらつきがあり、組織として一貫した対応ができていない
- コミュニケーションの行き違いや認識のズレが起きており、職場の雰囲気や関係性に影響が出ている
6.性的少数者への理解を深める|LGBTQと企業
LGBTQ+というフレーズは広まりつつある一方で、職場での理解や対応が十分に浸透していないケースも少なくありません。
本研修では、LGBTQの基礎知識に加え、トランスジェンダー当事者である講師の体験談や企業の取り組み事例をもとに、職場で求められる理解や関わり方、対応のポイントを学びます。
理解を深めるだけでなく、職場としての適切な関わり方や対応について考えるきっかけを得ることができます。
こんな組織におすすめ
- LGBTQに関して、組織としての対応方針が整理できていない
- 多様性に関する取り組みを進めたいが、現場での関わり方や配慮に迷いがある
- 当事者の実体験を知り、職場として適切な対応や配慮のあり方を見直したい
7.異文化理解|ダイバーシティとグローバルマインド
外国人材の増加により、職場で異なる価値観や文化を持つメンバーと関わる機会が増えています。
一方で、現場からは「なぜその行動になるのか分からない」「意図がうまく伝わらない」といった声が上がるなど、コミュニケーションに難しさが生じているケースも少なくありません。
本研修では、異文化に関するダイバーシティの基本的な考え方を整理するとともに、日本と海外の価値観や行動の違いを理解します。
そのうえで、異文化を前提としたコミュニケーションの考え方や関わり方のポイントを学び、外国人材と円滑に協働するための視点を身につけます。
こんな組織におすすめ
- 外国籍の人と協働する職場で、コミュニケーションに難しさが生じている
- 価値観や文化の違いにより、意思疎通や連携がうまくいっていない
- 外国人材を受け入れているが、組織として関わり方や対応の整理ができていない
8.共生社会への視点を育む|ちがいと変化の時代を生き抜く 強さとやさしさで築く共生社会
ダイバーシティやSDGs、人権といったテーマは、現代の組織運営において重要性が高まっています。
一方で、現場では十分に自分ごととして捉えられていなかったり、日常の行動にまでつながっていないケースも見られます。
本研修では、多様性や共生社会をテーマに、スリランカ出身の講師の実体験や世界の事例を通して、「ちがい」を受け入れ、活かすための考え方を学びます。
笑いや共感を通じて理解を深めながら、多様性を自分ごととして考えるきっかけを得ることができます。
こんな組織におすすめ
- チームの一体感を高めたい
- 多様な人材を活かした組織づくりをしたい
9.世代間ギャップを理解する|世代間コミュニケーション研修
若手とベテランで価値観やコミュニケーションの取り方が異なり、「話がかみ合わない」「意図がうまく伝わらない」と感じることはないでしょうか。
世代ごとの背景や経験の違いが、日常のやり取りやチーム運営に影響しているケースも少なくありません。
本研修では、世代ごとの価値観や特徴を整理するとともに、自己理解や対話を通じて、自分の関わり方を見直します。
相手に合わせた伝え方や関わり方のポイントを学び、世代を超えて円滑にコミュニケーションを取るための実践的なスキルを身につけます。
こんな組織におすすめ
- 若手とベテランの間でコミュニケーションのズレがあり、意思疎通がうまくいっていない
- 若手との関わり方やコミュニケーションの取り方に悩んでいる
- 世代間の違いを踏まえた関わり方や、チーム内の連携を改善したい
ダイバーシティは「知ること」だけでなく、「対話・体感すること」で理解が深まります。
組織の状況に合わせたご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。
