ツムラ労働組合

対話を生み出す会議スキルを活動にも仕事にも活かす! ~ホワイトボード・ミーティング® for unionを職場リーダー研修に取り入れた活用事例~

対話を生み出す会議スキルを活動にも仕事にも活かす! ~ホワイトボード・ミーティング® for unionを職場リーダー研修に取り入れた活用事例~

組合活動の基本は、組合員の声を集めて活動に活かすこと。集めた声は会議にかけられますが、その会議の質を高めることは、組合活動の活性化に直結します。
みんなの声からみんなで決めて、みんなで動く。そのためのファシリテーションスキルとして弊社がおすすめしているのが、ホワイトボード・ミーティングR for union。
2019年5月~7月に開催した体験会にご参加くださった後、職場リーダー研修を実施いただいたツムラ労働組合様にお話を伺いました。

組織の中に共通の会議スキルがあれば、話し合いも進むのでは?

「発散はできるが収束が難しい、意見を深めることもできていない」と、会議運営に課題を感じていたので、体験会のチラシを見て「まずは自分でやってみよう」と申し込みをしました。
以前、他組合との合同会議で板書役を担った際に、書き方がわからなかったという経験があります。ホワイトボードの限られたスペースに、結論に至るまでの過程をわかりやすく書いている方を見て「板書のスキルを学んでいるんだな」と思ったこともありました。
その一方で、意見を要約して書かれると、話し手の想いや気持ちが伝わりづらく、発言がしにくくなるということも実感していました。労働組合は、一人ひとりの「想い」を大事にしたい。でもそれほど時間はかけられない。参加者が発言しやすく、かつ確実に結論まで進んでいく話し合いにするために、会議スキルを高めることが必要だと感じていました。

自分たちの意見から自分たちで決める。主体的な参画感が高まる

体験会の1日目では、初めて会った人同士がイキイキと話していて「こんなにも、すぐに気軽に話せるんだな」というのが印象的でした。交代でファシリテーターを務めたり、一人ひとりがきちんと発言することで、全員が会議に主体的に参加し、さらに自分がグループ内のメンバーに受け入れられているように感じました。
また、全3回の体験会を通して、「愚痴や不満もいったん受け止める」「自分たちの意見を一枚のホワイトボードに書いて、解決策も自分たちで決める」という手法が労働組合に合っているなとも思いました。

職場リーダーの課題解決にもつなげたい

私どもの組合では数年前から全職場で職場集会を開催することを職場活性化の取り組みの一つとして活動していますが、職種や勤務体系によっては開催が難しい場合もあります。また、若手組合員が職場リーダーになると、組合員とのコミュニケーションに悩むこともあります。
そこで、ホワイトボード・ミーティング®を導入すれば、「全員の意見をそのまま書くだけで、個人の考えや職場の問題が可視化され、みんなで意見を共有することができるので、職場リーダーだけが問題を抱え込むこともなくなり、職場集会を開催することへのハードルが下がるのではないか」、そして何より「職場リーダーと組合員との関係もより良くなるのではないか」と考え、職場リーダー向けにホワイトボード・ミーティング®研修を実施することを決定しました。

対話を通じて年代や価値観の壁を越えられる組織を目指します!

職場リーダー研修会では交流イベントを企画したり、職場の働き方改革を考えるフレームを体験しました。「どんどん意見が言えた!」「話の聞き方、会議の進め方がわかった」「職場集会や仕事で、即活用してみます」という声が多く、とても盛り上がりました。
今後は、職場集会の報告書をホワイトボード・ミーティング®の板書の写真を提出する形でも可能にして、どんどん学んだスキルを組織内で試してみようかと考えています。
職場リーダーには、お互いの思いを聴き合い、話し合う場を作り、組合活動の活性化を進めるだけでなく、会議スキルを活かして仕事でも評価されるような人材になってもらえたらと期待しています。また、対話を通じて年代や価値観の壁を越えられる組織にできたらいいですね。

https://www.j-union.net/wp-content/uploads/2023/04/ツムラ労働組合02.jpg

ジャーナル2020年1月号でも紹介させていただきました!

PDFダウンロード

サービスに関するお問い合わせ

お問い合わせフォーム

担当者より一言

3回の体験会にご参加くださった木村副委員長が「話しやすい雰囲気で楽しかった」とおっしゃっていたこと、そして、毎回本当に笑顔でご参加くださったことが印象的でした。
ホワイトボード・ミーティング® は、初対面の方でも参加しやすく、参加者ひとりひとりの意見が活かされる話し合いの手法です。ファシリテーターがホワイトボードに意見を可視化しながら進めるので、何を話しあっているのかが明確になり、短時間で結論が出せる効果的、効率的な会議スキルです。合意形成や課題解決など、目的に応じて進め方が決まっているので、経験の少ない方でも進行に悩まないのも取り入れやすいポイントです。
職場リーダー研修の参加者からは「とにかく楽しかった!」「聞き上手になる練習ができた」「意見の見える化大事!」「職場集会だけでなく、職場の終礼や業務でもすぐに活かせそう」と、実践につながる感想をたくさんいただけました。
聴き合い話し合う場づくりとそこで生まれた対話を通じて、お互いを尊重しあい、よりひとりひとりが生かされる組織にしていただけるよう、お手伝いさせていただきます。【筒井 涼香、野村 麻希子】